頭の中を吐き出す、その5 アヴリル・ラヴィーンと付き合えた世界線

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宇宙の年齢は138億年らしい。

正直、想像もつかない。

パンの発酵時間ですらたまに忘れるのに、138億年なんて言われても困る。

でも最近ふと思った。

今、自分が出会っている人たち。

家族も友人も取引先も、お客さんも。

138億年という長さの中で考えたら、とんでもない偶然の重なりじゃないだろうか。

100年生まれるのがズレただけで出会わない。

1000km生まれた場所がズレても出会わない。

そう考えると、今知り合っている人たちは奇跡みたいな存在だ。

そして考えた。

もしかしたら、アヴリル・ラヴィーンと付き合えていた世界線もあったんじゃないか、と。

もちろん現実にはない。

向こうは世界的スター。

こちらは日本の小田舎のパン屋。

年収数百万円程度でヒーヒー言いながらガス代を気にしている。

蓋然性で言えばゼロである。

しかし可能性で言えばどうだろう。

138億年という宇宙スケールで考えれば、アヴリルと私はほぼ同世代だ。

5歳差くらいしかない。

恐竜と比べたら誤差である。

織田信長と比べても誤差である。

そう考えると、少し惜しい気もする。

惜しくないか。

いや、惜しい。

そんなことを考えながら今日もパンを焼いた。

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